爆弾低気圧の原因と台風の違いは?

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爆弾低気圧

爆弾低気圧が来ると、台風が来たときと同じように雨風が強くなります。
外の天気を見ているだけだと、爆弾低気圧と台風の違いは分かりませんね。

台風と比べると「低気圧」って弱そうなイメージがありますが、実際のところはどうなのでしょうか。

そこで爆弾低気圧と台風の違いについて調べて見ました。



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爆弾低気圧の原因

爆弾低気圧とは、「温帯低気圧」が発達したものです。
温帯低気圧は暖気と冷気が交じり合う点で出来ます。

暖気が上昇し、冷気が下降する際に生まれる位置エネルギーによって発達します。

温帯低気圧は暖気と寒気が交じり合う場所であれば、海上・陸地問わず発生します。

暖気と冷気の境目に出来るので、温帯低気圧がある場合は前線があり、雨や風が強くなります。

温帯低気圧が発達し、気象庁によって定められた基準を超えると「爆弾低気圧」と呼ばれます。
ただし正式な予報用語ではないので、気象ニュースでは「急速に発達した低気圧」と言い換えられます。

参考まで気象庁のホームページに記載されている基準を掲載します。

中心気圧が24時間で24hPa×sin(φ)/sin(60°)以上低下する温帯低気圧(φは緯度)。
例えば北緯40°なら17.8hPa/24hが基準となる。
出典:http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/haichi1.html

北緯40度というと丁度青森のあたりですね。
日本では24時間以内に大体17.8hpa下がると爆弾低気圧と呼ばれると考えてもいいでしょう。

数字だけみるとイマイチ理解しにくいので、台風の中心気圧と比較してみます。

通常の気圧 1013hpa
平均的な低気圧 1008hpa
2~3年に一度の暴風雨 980hpa

通常の気圧と平均的な低気圧の差が5hpaなので、17.8hpaは大きな数字であるとわかりますね。
中心気圧だけで見るなら、台風と同じくらいの威力がありそうです。



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台風の原因

熱帯低気圧が発達し、中心付近の最大風速が17.2m毎秒をこえたものが台風です。最大風速が17.2m毎秒を下回ると再度、熱帯低気圧と呼ばれるようになります。

熱帯低気圧は暖かい空気の塊で、温帯低気圧とは異なり、前線がありません。

暖かい海面からの水蒸気が上空に上り、冷えて水になる時に発生するエネルギーで発達していきます。
そのため、台風は海上のみで発生・発達していきます。

熱帯低気圧の中心には積乱雲があり、強い雨や風をもたらします。



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爆弾低気圧と台風の違いは?

台風と爆弾低気圧は強い雨風を伴う点で似てはいますが、構造が異なります。
爆弾低気圧は「温帯低気圧」、台風は「熱帯低気圧」が発達してできたものです。

爆弾低気圧は寒気と暖気による前線、台風は暖気のエネルギーが雨や風の原因となっています。

強度の面で見ると、台風は中心付近の雨風が強くなることが多いのに対し、爆弾低気圧は前線があるので強い雨風が広範囲に広がることが多いのが特徴です。

時々「台風は温帯低気圧に変化しました」と聞きますが、決して台風が弱くなったという意味ではありません。

暖気のみで出来ていた台風に寒気が入りこんで構造が変化したというのが正しいです。

以上、爆弾低気圧と台風の違いについてでした。
爆弾低気圧と台風は構造が違うだけで、「低気圧」だからといって台風と比べて弱いわけではないのですね。

台風のような正式名称が無いとはいえ、気象情報には十分注意する必要がありそうです。

少しでもお役に立てれば幸いです。

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