シュトーレンが日持ちする理由

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クリスマス

シュトーレンとは、沢山のドライフルーツやナッツが入ったドイツの伝統のクリスマス菓子です。
今ではすっかり日本に浸透し、どこででも購入することができますね。
シュトーレンは日持ちすることがよく知られていますが、その秘密は一体なんなのでしょう?
今回はシュトーレンが日持ちする理由について、調べてみました!



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なぜ普通のパンよりも日持ちさせる必要があったのか?

こちらのお菓子の由来には諸説ありますが、1329年、ザーレ川沿いの街ナウムブルグの司教ハインリッヒへのクリスマスの献上品として送られたというのが最古の記録として残っていますが、文献にはすでに「シュトーレン」という名前が記されています。
実際のところ、どれほどの歴史を持つのかは分かってはいません。
シュトーレンが出回りだすのは11月11日の「ザンクト・マルティンスターク(聖マルティン祭)」が終わってからで、早い店で11月中旬には店先に並ぶこととなります。
シュトーレンはそもそもがクリスマス当日にケーキのように食べるといったものではありません。
クリスマスの数週間前から少しずつ食べ初め、クリスマスを迎える準備をするというドイツの伝統に習って作られていますので、数週間は日持ちするパンとして作られるのが自然の成り行きなのです。
シュトーレンは4週間から、なんと数ヶ月も日持ちすると言われています!



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シュトーレンの材料にこそ秘密があった!

シュトーレンはサワー種(たね)というパン種で作られます。
サワー種とは、小麦やライ麦といった粉と水を混ぜて作られる生地に、乳酸菌と酵母を主体として複数の微生物を共培養させた伝統的なパン種です。
この微生物に恵まれるサワー種をつかったシュトーレンは、ズシッとボリューミーなパンに仕上がり、なおかつ、腐敗やカビに強くなるのです。
なかに含まれるドライフルーツもまた、長期保存可能な食材です。
ドライフルーツはただ乾燥させているわけではありません。
洋酒がたっぷりと使われていて、しっかりとアルコールが染み込まれています。
そんなドライフルーツがたっぷりとふんだんに使われているシュトーレン。
生地のなかで長い間旨味成分やアルコール成分を出してくれるので、雑菌の繁殖を抑え、結果、パンの劣化を防いでくれます。

表面にたっぷりと塗られるバターにも秘密があった!

焼きあがって、表面にたっぷりと塗られるバター。
その量にちょっと驚いてしまう方も多いでしょう。
しかしこれにもシュトーレンの日持ちの秘密が隠されています!
たっぷりと塗られたバターは、生地の表面で油脂膜となって、シュトーレンを保護してくれます。
ただし、バターはご存知のように酸化が非常に早いもの。
そこで、バターを塗ったあとにこれまたたっぷりと粉糖をかけてさらにコーティングしてしまいます。
ここまで徹底してしまうとは・・・。
先人たちの創意工夫で、数ヶ月もの間日持ちするすごいパンができるのですね!
アルコールやフルーツの旨味成分にあふれ、外気からも守られているシュトーレン。
シュトーレンはまるでワインやウイスキーのように、日数が経つにつれ、熟成されていくという不思議で魅惑的なパンなのです。



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おわりに

熟成させようとシュトーレンを長期間置いて置くうちに、表面の粉糖の白さが失われていくことに気付くかと思います。
それ自体には問題はありませんが、粉糖の白さが失われたということは、シュトーレンがある程度水分を吸ったということになります。
水分量が増えてしまうと、劣化も進んでいきます。
こうなった場合には、早めに食べるよう心がけましょうね。

いかがでしたでしょうか?
今年も素敵なクリスマスをおすごしくださいね!
以上、詫磨一紫がお送りしました!

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