28 Feb 2016

春が近づいてくると、スーパーなどで「春キャベツ」が販売されるのを見かけることが多くなります。
レストランなど飲食店でも春キャベツを使った期間限定のメニューが販売されることもあり、春キャベツというとなんだか特別な感じがしますよね。
では実際、春キャベツと冬キャベツ、どのような違いがあるのかご存知ですか。
それぞれに含まれる栄養の違いにも注目して、調べてみました。
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春キャベツと冬キャベツの違いは?
そもそも春キャベツと冬キャベツには、どのような違いがあるのでしょうか。
まず販売される時期の違いですが、春キャベツは4月~6月頃まで販売されており、新キャベツとも言われます。
対して、冬キャベツは基本的に1年中販売されていますが、旬の時期は11月~3月頃。
主要な産地なども異なり、春キャベツでは千葉県、神奈川県、茨城県など、冬キャベツでは愛知県などが中心となっています。
見た目の違いとしては、一般的に春キャベツは形が丸くて小さ目です。
葉は柔らかく、葉の巻き方も緩いので、切った断面を見ると少し隙間があいていて、見た目よりも軽いのが特徴。
対して、冬キャベツの方は楕円形で、葉は固く、隙間なく葉がつまっているので、春キャベツに比べて1玉の重みがあります。
また、春キャベツは内側の方まで全体的に黄緑色ですが、冬キャベツは内側の方は比較的薄い緑色です。
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春キャベツと冬キャベツには栄養にも違いがある?
キャベツには主に、ビタミンCやビタミンU、ビタミンKやカロテンなどの栄養素が含まれます。
含まれる栄養素の種類自体は、春キャベツでも冬キャベツでも大きな違いはありません。
しかし、一部の栄養素に関しては、春キャベツの方が多いことが分かっています。
まず、冬キャベツよりも含有量の多い栄養素の一つがビタミンC。
ビタミンCは、春キャベツの方が冬キャベツよりも1.3倍の量が含まれているのです。
ビタミンCは水溶性で、調理によって失われやすいビタミンのため、多く含まれているとその分摂りいれやすくなります。
そしてもう一つ含有量が多いのが、カロテン。
カロテンは、冬キャベツで100gあたり50μgですが、春キャベツでは89μgと、2倍近い量となっています。
そのため、どちらかと言うと、冬キャベツよりも春キャベツの方が栄養価が高いと言えそうです。
春キャベツと冬キャベツの調理法の違いは?
春キャベツと冬キャベツには、それぞれ特徴があるため、それぞれに合う調理法があります。
まず、春キャベツは葉が柔らかくて水分が多く、甘みも強いのが特徴。
そのため、加熱調理をするよりもサラダや漬物など、生で食べる調理法がおすすめです。
加熱する場合には、短時間でさっとゆでるなど、軽く火を通す程度にすると良いでしょう。
一方、冬キャベツは煮込んだり炒めたりするなど、加熱調理に向いています。
しかし、生でも食べることができるので、冬キャベツの場合は調理法によらず美味しく食べることができます。
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春キャベツと冬キャベツの違い、いかがでしたか?
春キャベツも冬キャベツもどちらも栄養価の高い食材。
時期や調理法に合わせて、美味しく効果的に食事に取りいれたいものですね。