1 Jun 2016

食事中やお茶の時間などに、飲むことの多い緑茶。
ペットボトルの緑茶なども多く販売されており、日本人の好むお茶の一つですよね。
この緑茶ですが、飲みすぎると便秘になるという説と、便秘解消になるという説、両方があるのをご存知でしょうか。
そこで、実際緑茶は便秘に対してどのような影響があるのかを調べてみました。
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緑茶で便秘になる理由
緑茶には、カフェインが多く含まれますが、このカフェインには利尿作用があることが知られています。
利尿作用があることで体に水分を貯めこむことがなくなるため、むくみなどには効果的なのがカフェイン。
しかし、この利尿作用によって腸に必要な水分までも排出してしまう可能性があります。
便をスムーズに出すためには水分が必要ですが、水分が足りなくなることで便が硬くなり、便秘になってしまうことがあるのです。
とはいえ、実はカフェインには腸の働きを刺激する効果もあります。
そのため、便秘によいという意見もあるのですが、これはあくまで一時的な効果。
最初はカフェインを摂ることで便秘解消につながる場合もあるのですが、摂り続けることで効果はなくなってしまいます。
これは、センナなど刺激性の便秘薬を飲み続けると効果がなくなってしまうのと同じ現象。
同じような効果を得ようとすると、どんどん量を増やさなければならなくなってしまいます。
このようにして、カフェインを摂りすぎると逆に腸の働きを弱めてしまう場合もあり、便秘の原因になってしまうのです。
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緑茶が便秘解消になる理由
では、逆に緑茶が便秘解消になると言われている理由は何なのでしょうか。
それは、緑茶に含まれるカテキンという成分によるもの。
カテキンには抗酸化作用や殺菌効果、脂肪燃焼効果など、様々な効果があることが知られています。
その数多いカテキンの効果の一つが、腸内環境の改善です。
カテキンは小腸で吸収されずに大腸に届き、大腸菌などの悪玉菌を減らす効果があります。
しかし、ビフィズス菌などのいわゆる善玉菌には影響を与えることはありません。
その結果腸内環境が整うため、便秘解消への効果が期待できます。
緑茶の飲み方の注意点
このように、便秘に関しては正反対の効果がある緑茶。
含まれる成分がそれぞれ正反対の効果を持つため、一概にどちらの効果が高いとは言えません。
そのため、飲み方には注意が必要です。
基本的に便秘解消を目的として、緑茶を大量に飲むというのは避けた方が無難。
1日に大量に飲むことを継続的に行うと、カフェインの悪い影響の方が出てしまう可能性があります。
そのため、水分補給は水やその他のノンカフェインのお茶など別の物で行いましょう。
緑茶に関しては、1日2~3杯程度にしておくのがおすすめです。
また、ペットボトルで販売されている冷たい緑茶も多いですが、冷たい飲み物は腸も冷やしてしまうため、便秘にはよくありません。
なるべく温かくして飲むことを心がけましょう。
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いかがでしたか?
今回紹介してきたように、緑茶には便秘になる効果と便秘解消の効果、両方の効果があります。
その人の体質や体調などによって、どのような効果が出やすいかは異なるかもしれません。
緑茶の効果が自分に合うかどうかなども考えながら、健康的に緑茶を楽しめると良いですね。